自動車ローン&リースの審査って?
会社の経費でベンツに乗ろうと思った時、ローンで購入するか?
あるいはリースにするか?
という大きな2つの選択になりますが、どちらも「審査」という壁が立ちはだかります。
既に長く会社経営をされていて、銀行融資であったり設備リースの経験のある方であれば問題ないかもしれませんが、設立間もない会社の場合はどうなのでしょう?
リースやクレジット契約をする際には必ず「与信審査」がされますが、その審査方法や判断は各リース会社やクレジット会社によって様々です。
まず新設法人の場合ですが「設立後1年以上経過」という条件が一般的なようです。また代表者が保証人になるのは当たり前で、与信状況によっては社長以外にもう一人保証人を要求される場合もあります。
「与信審査」は会社の信用度の審査ですので、通常は直近3年間の決算書の提示を求められます。赤字額が大きかったり、債務超過であったり、売上の落ち込みが激しい場合などは与信が通らないこともあります。
また決算書上では黒字でも減価償却費を計上せずに見せかけの黒字化をしている場合は、実際に満額減価償却した場合に黒字になるかどうかという判断をされる場合もあります。
車の場合は車輌が担保となるので与信は通りやすいと言われていますが、走行状況によっては査定額がすぐに下落してしまうこともありますし、中古市場価格も一定ではないため不動産のような担保価値はありません。
また代表者である社長が保証人となるのでその保証人本人の与信状況も影響してきます。 例えば社長個人が多重債務者であったり、過去に返済が滞ったことがあったりすると法人の与信にも影響します。
今現在会社の機械設備やコピー機、パソコンなどをリースで利用しているから引き続き車のリースOKかと言うと、そうはいかない場合もあります。
個人がクレジットカードを作った場合に「ご利用限度額」というものが設定されますよね。それがあなた個人に対する信用度の評価になるわけです。
法人にも同じように「与信枠」というものが設定されます。
○千万円までならOK、
○億円までOKといった具合です。
既にリース契約している設備や備品まではOKでも、新たに車をリースすると枠を出てしまうという場合、特にベンツなどの高級車の場合は額も大きくなってしまいますので与信枠をオーバーしてしまうという可能性もあるかもしれませんので注意が必要です。
ただし各社の与信審査方法は色々ですし「○○リースは審査に通りやすい」という言葉を耳にすることも多いです。また与信状況によっては少し割高な利息でならOKという場合もあるようです。
銀行系のローンは利率が低めですが与信は厳しいです。しかし信販系のローンは利率が高めですが与信が通りやすいなどと言われています。
個人のクレジット限度額が、取引を継続していくと限度額が増えていくように法人の場合も取引年数や会社の成長(利益)によって与信枠は増えていきます。
新設法人でなかなか与信審査が通らない場合は少しずつ実績を作っていくしかないようです。